チャンタ(混全帯幺九)はすべてのメンツと雀頭に么九牌を絡ませると成立する役です。
タンヤオ(断么九)とは全く逆の役で、よく比較されます。
手を伸ばしずらく、中張牌は不要牌になりがちなので他家に振り込んでしまう危険も高いので、無理に狙う役ではありませんが、時と場合によりチャンタを狙う場合もあります。
そんなときにしっかりアガリきれるようにチャンタの欠点をしっかり理解し対策しましょう。
この記事ではチャンタの基本、注意点などを詳しく解説していきます。
チャンタのアガリ形
チャンタ(混全帯么九) | |
2翻役 | 喰い下がり |
チャンタの基本条件
チャンタすべてのメンツと雀頭に么九牌を絡ませることで成立する役です。刻子、順子は関係ありません。
雀頭や待ちにも制限はなく、
上記のように字牌を雀頭にしても良いし、
上記のように数牌を雀頭にしても成立します。
鳴いても成立しますが、喰い下がりで1翻になってしまいます。
両面待ちの場合不フリテンになってしまうこともあるので注意しましょう。
「」「」の両面待ち聴牌ですが、「」の場合は役がなくアガることができません。
万が一「」をツモってしまった場合はフリテンとなり、他家が「」を打牌したとしてもロンアガリできないので、こういった状態にならないように注意しながら手をつくりましょう。
麻雀の最も基本的な役のひとつにタンヤオがありますが、全く逆の役で出現率は約1.07%とタンヤオの約22.57%とかなり差があり、積極的に狙う役とは言えないでしょう。
チャンタの欠点
チャンタはすべてのメンツと雀頭に么九牌を絡めなければならないといいう制限から多くの欠点があります。
- メンツに1,9牌を絡ませないといけないため、手牌の柔軟性がない
- 真ん中寄りの中張牌が不要となり、捨てなければならないため振り込みやすい
- 赤ドラが活用できない
メンツに1,9牌を絡ませないといけないため、手牌の柔軟性がない
1,9牌をメンツに絡ませなければならないので、必然的に柔軟性が無くなってしまいます。
チャンタをのみを目指して手を進めると他に手はなくなってしまうので、決め打ちせずに手を作るのが良いでしょう。
例えば
このような配牌だとチャンタが見えますが、確定しているメンツは1つしか無く、鳴いて作ると終盤の防御力が少なくなってしまうので、他の手も考えながら打つことが大切です。
真ん中寄りの中張牌が不要となり、捨てなければならないため振り込みやすい
例えば、
終盤のチャンタ一向聴で「」をツモってきた場合、「」は不要牌なので、ノータイムで切りたいと思います。
しかし、他家が順当にタンヤオピンフを目指している場合、「」などの真ん中周辺の牌を欲しているはずなので、打牌するにはとても危険な牌である可能性が高いです。
このような場合、無理して突っ張っても2翻にしかならないので、ドラが乗ってたり、役牌が絡んでいない場合は無理して手牌を進めなくても良いかもしれません。
赤ドラが活用できない
赤ドラは萬子・筒子・索子の5にそれぞれ1枚ずつ(場合によっ5筒は2枚)ある、持っているだけで1翻アガる牌です。
チャンタはメンツに1,9牌を絡ませないと成立しないため、必然的に赤ドラをメンツに組み込むことはできません。
チャンタは得点が伸びづらいので、他の役との複合を目指し、高得点を目指す必要があります。
チャンタ系の役とそれぞれとの違い
么九牌を絡めて手を作る役を「チャンタ系の役」といい、チャンタの他にも、
- ジュンチャン(純全帯幺九)
- ホンロウ(混老頭)
- チンロウ(清老頭)
があります。
ジュンチャン(純全帯幺九)
ジュンチャン(純全帯公九) | |
3翻役 | 喰い下がり |
ジュンチャンはすべてのメンツと雀頭に1,9牌を絡めると成立する役です。
チャンタのと違いは字牌を使用しているかいないかです。
ホンロウトウ(混老頭)
ホンロウトウ(混老頭) | |
4翻役 | 鳴きOK |
ホンロウは么九牌のみですべてのメンツと雀頭を構成すると成立します。
一・九・字牌しか使用できないため、トイトイかチートイツと必ず複合します。
チンロウトウ(清老頭)
チンロウトウ(清老頭) | |
役満 | 鳴きOK |
チンロウは一・九牌のみで手牌を構成すると成立します。
ホンロウとの違いは字牌を使用しているかいないかです。
チャンタと一緒に狙いたい役
チャンタ+役牌
チャンタのみでは難易度の割に得点が安いので、役牌と絡めて高得点を目指すのが良いです。
チャンタ+イーペーコー
イーペーコーは鳴くと成立しない役なので、門前で手を作る必要があります。
まとめ
タンヤオと対照的なチャンタは、赤ドラありの現代麻雀では積極的に狙う役ではありません。
配牌や、自摸の流れを見極めて狙っていくかしっかり見極めましょう。
チャンタの欠点である、
- メンツに1,9牌を絡ませないといけないため、手牌の柔軟性がない
- 真ん中寄りの中張牌が不要となり、捨てなければならないため振り込みやすい
- 赤ドラが活用できない
以上をしっかり理解して、上手くチャンタを使えるようになりましょう。