チンロウトウは全ての手牌を老頭牌である一・九牌で揃えると成立する役満です。
老頭牌は「」「」「」「」「」「」の6種類がそれぞれ4枚ずつ、合計24枚ああります。
そのうちの14牌を集めなければならないため、出現率は低く難易度の高い役です。
この記事ではそんなチンロウトウの基本や注意点を詳しく解説していきます。
チンロウトウのアガリ形
チンロウトウ(清老頭) | |
役満 | 鳴きOK |
チンロウトウの基本条件
チンロウトウは老頭牌のみで手牌をつくると成立する役満です。
漢字で書くと「清老頭」となり、清い老頭牌、すなわち老頭牌のみで構成される役となります。それに対しホンロウは「混老頭」となり、混ざった老頭牌、すなわち字牌と老頭牌で構成される役となります。
ホンイツ(混一色)とチンイツ(清一色)も同じように考えられますね。
チンロウトウは6種類の位しか使用できないので出現率は約0.0014%しかなく、ほとんど見ることはできません。字牌のみで構成させるツーイーソウの出現率は約0.0044%なのでチンロウトウがいかに出にくい役なのかうかがえます。
下位役であるホンロウは字牌も使えるので清老頭よりは出やすい役ですが、4翻まで下がってしまします。
チンロウトウを目指すときのポイント
チンロウトウをアガるためには配牌とツモの流れが良くないとアガれません。
やたらと狙ってもアガることはできないので、目指すときのポイントを解説します。
目安は配牌時老頭牌が8枚以上
チンロウトウは配牌が良くないと目指してもアガれません。
配牌時に老頭牌が8枚以上あれば目指しても良いでしょう。
上記配牌のようにあまり対子になっていない場合はツモの流れも考えながらチンロウトウを目指すか判断しましょう。
鳴きは最小限に抑える
チンロウトウは鳴いても成立する役ですが、たくさん鳴いてしまうと他家に手がバレてしまい警戒されてしまいます。
さらに捨て牌からも予想されやすい役なので、鳴きはできるだけしないほうが良いです。
とは言っても門前で老頭牌のみをツモってくるのはほとんど不可能なので、鳴いてつくるしかありません.
2回目の鳴きでテンパイ出来るくらい手が進んでいれば上がれる可能性は高くなります。
ホンロウやトイトイなど、他の役も頭に入れておく
チンロウトウの出現率は約0.0014%とかなり低いです。いくら配牌が狙えそうだったとしても、確実にアガれるわけではありません。
下位約であるホンロウやトイトイの目も残しながら打つのが良いでしょう。
他家の手の進みが早く、降りる場合は手牌に么九牌が多いはずなので、安全に降りることができます。
チャンタやジュンチャンモメンツに老頭牌を使うので手変わりを目指しやすいです。
チンロウトウに責任払い(パオ)はない
麻雀には「責任払い」というルールがあります。責任払いは「包(パオ)」という場合もあります。
例えばダイサンゲンの場合は、三元牌を2種類鳴いている状態で、残りの1種類を鳴かせてしまった場合、鳴かせたプレイヤーに責任払いのペナルティーが課せられます。
たとえば上記のような手牌で他家が「」を打牌してポンできたとします。
この場合、責任払いはありません。
「」を鳴かせたとしても、チンロウトウの役が確定したわけではないからです。
上記の場合4メンツは老頭牌ですが単騎待ちの牌が老頭牌とは限りません。
他家からみたら以下の用に見えます。
単騎待ちの牌が「」だった場合、役はトイトイのみとなります。
清老頭の役を確定させたわけではないので責任払いはありません。
チンロウトウは他の役満と複合し得る
役満は役満以外の通常役と複合せず、ドラが乗ることで翻数が上がることもありません。
しかし、役満同士の複合は認められ、ダブル役満、トリプル役満と成ります。
チンロウトウと複合することのある役満を紹介します。
チンロウトウ+スーアンコウ(ダブル役満)
老頭牌の暗刻を4つ作り、雀頭も老頭牌にできればチンロウトウとスーアンコウ2つの条件を満たしダブル役満となります。
チンロウトウ+スーカンツ(ダブル役満)
老頭牌の槓子を4つ作り、雀頭も老頭牌にできればチンロウトウとスーカンツ2つの条件を満たしダブル役満となります。
まとめ
チンロウトウが難しい役満であるということはわかっていただけたと思います。
役満を目指しているときは1歩ずつ手が進んでいくのが楽しく感じ、役満の決め打ちになってしまいがちです。
チンロウトウはアガれるチャンスが薄いと感じたら他の手へ手変わりできやすいので、決め打ちせずに柔軟に対応しましょう。
逆に、ジュンチャンやホンロウから手変わりするチャンスもあるので捨て牌や流れを見て見極めてください。