ホウテイは正式名称を「河底撈魚」といい「ホウテイラオユイ」とよみます。
海底牌(ツモで使用する最後の牌)をツモった人が、打牌した牌のことを「河底牌」といい、その牌でロン上がりすることでつく役です。
「河底撈魚」には「河」という字が使われていますが、麻雀における河とは、「並べられた捨て牌」の事を言います。
河の底、要するに河の一番最後の牌の事で、その局の一番最後の捨て牌でロンするのがホウテイです。
この記事ではホウテイの基本、ホウテイにまつわる知識を詳しく解説していきます。
ホウテイのアガリ形
ホウテイ(河底撈魚) | |
1翻役 | 鳴きOK |
ホウテイ(河底撈魚)の基本条件
ホウテイは「河底牌」でアガることで成立する役です。
河底牌とはその局の一番最後に打牌される牌のことで、鳴くことはできないので、アガる人がいなければそのまま流局となります。
ホウテイは「ハイテイロン」と言われることもあり、これは「ハイテイ(海底撈月)」の役が「ハイテイツモ」と言われることから来ています。
ホウテイは「海底牌」でアガるわけではないので、厳密に言えば「ハイテイロン」は間違った言い回しですが、現在ではその言い方でも間違いではありません。
ちなみにホウテイの漢字には「河底の魚をすくい取る」という意味となり、アガることを魚をとることに見立てています。
他の役がなくてもホウテイのみでアガることが可能
ホウテイは立派な1翻役なので、他に役がなくてもアガることができます。
上記手牌はテンパイではありますが、通常役なしでアガることはできません。
この状況で河底牌がアガリ牌である「」「」であった場合は、ホウテイの役がつくことでアガることができます。
ホウテイとハイテイの違い
ホウテイとハイテイの違いは、簡単に言うと最後の牌でツモアガりするかロンアガリするかの違いです。
ハイテイは文字通り、「海底牌」をつかってアガることです。ホウテイは「河底牌」を使ってアガることなので、明確に意味が異なりますね。
ハイテイのことを「ハイテイツモ」、ホウテイのことを「ハイテイロン」ということもあるので、両者は混同しがちですが、しっかり覚えておきましょう。
形式テンパイへのフリコミに注意
形式テンパイとは、ノーテン罰符の支払いを防ぐために、鳴くなどして役がなくてもテンパイの形まで強引に持っていくことです。
例えば以下のテンパイは役がないのでアガることはできません。
しかし、ハイテイは鳴いていてもつく役なので、最後の最後に振り込んでしまうという状況もありえます。
形式テンパイへのフリコミはハイテイのみであれば1,000点程度なので、下手したらノーテン罰符の支払いよりも軽く済むこともありますが、ドラを内包している可能性もあるので油断しててはいけません。
海底牌の直前でカンが入った場合のルール
例えば自分がテンパイ、次のツモが海底牌という状況があったとします。
順当に行けば海底牌をツモり、「ハイテイ」の役をつけてアガることができる可能性がある状況です。
そんなときに、下家(シモチャ=自分の右側にいるプレイヤー)が暗槓を行うと、本来海底牌だった牌は王牌(ワンパイ=ゲームに使われない牌)に移動するので、この時点でこの局の自分のツモ番はなくなってしまいます。
そんな状況で下家の打牌が自分のアガリ牌だった場合、「ハイテイ」の役はつくのでしょうか?
間違いやすいパターンですが、この状況だとホウテイの役をつくけることができます、
理由はホウテイ役の意味と河底牌について理解すれば納得できると思います。
河底牌とは「その局の最後に捨てられた牌」の事を言います。そしてハイテイの役は「河底牌でロン上がりすること」が条件です。
上記のパターンだと暗槓をすることで、海底牌は移動してしまいますが、「河底牌でロンアガリ」の条件を満たしています。
しっかり覚えておきましょう。
まとめ
ホウテイはハイテイより運の要素は少なく、若干ですが出やすい役です。
逆に言えば、自分が最後のハイを打牌するときは他家への振り込みに気をつけなければなりません。
ホウテイのポイントである
- 河底牌をロンすることでつく役
- カンされた後の捨て牌も河底牌であればホウテイの役はつく
- 自分が最後の打牌をするときは他家へのフリコミに注意
以上をしっかり覚えておきましょう。