ダブルリーチは1巡目にリーチをかけ、それでアガることでつく役です。
通称「ダブリー」言われ、関西では「リーリー(リーチリーチの略)」といわれることもあります。
運次第の役で出現率は低いですが、いざ直面したときにしっかり対応できるようにキチンと覚えておきましょう。
この記事ではダブルリーチの基本や注意点、かけるべきタイミングなどを詳しく解説していきます。
ダブルチーチのアガリ形
ダブルリーチ(ダブル立直) | |
2翻役 | 門前のみ |
ダブルリーチの基本条件
ダブルリーチの前に、リーチの条件をおさらいしましょう。
リーチはテンパイしたときに、リーチ棒をを出すことで成立する役です。リーチの手順は、
- 「リーチ」と皆に聞こえるように発声する
- 捨て牌を横向きに打牌する
- 「リーチ棒」として1000点棒を場に出す
となります。
鳴きが入った場合、持ち点が1,000点未満の場合、自分のツモ番が残っていない場合はリーチをかけることはできません。
以上がリーチの基本です。
通常配牌から手変わりを繰り返し、テンパイを目指しますが、配牌でテンパイ、もしくは第一ツモでテンパイする運が良い場面もあります。
そんなときに、1回目の打牌でリーチをかけるとダブルリーチが成立します。
第一ツモの前に鳴きがあったら成立しない
注意点として、自分が1回目のツモをする前に他家に鳴きが入った場合はダブルリーチは成立しません。
もし、鳴きが入ってしまった場合、第一ツモでテンパイしたとしてもダブルリーチにはならず、通常のリーチとなってしまいます。
通常暗槓は「鳴き」には入りませんが、暗槓が行われた場合も同様にダブルリーチとはなりません。
ダブルリーチと九種九牌はどちらが優先されるのか
九種九牌とは親の配牌時、子の第一ツモ後に么九牌(一・九・字牌)が9種類以上ある場合、「九種九牌」を宣言して手牌を公開することで、その局を流すことが出来るルールです。
そんな九種九牌とダブルリーチが同時に行われた場合は、九種九牌が優先され、その局は流れます。
その場合、ダブルリーチをした人は供託として、1,000点棒を場に出しています。その1,000点棒はそのまま場に残り、次にアガった人がもらうことができます。
ダブルリーチをかけるべきタイミング
親の配牌、もしくは子の第一ツモ後にテンパイするとテンションが上り、すぐにダブルリーチをかけたくなってしまいます。
ダブルリーチは通常のリーチより1翻高い2翻役なので、かけたくなる気持ちはわかりますが、なんでもかんでもリーチをかければよいというわけではありません。
例えば以下のような状況です。
この場合「」を切ることで「」待ちテンパイ、「」を切ることで「」「」のシャボ待ちテンパイとなります。ここでダブルリーチをかけても役は「ダブルリーチ」のみの2翻にしかなりません。
ここではリーチをかけず、手変わりを待つことでより高めの手を目指すのも作戦です。
例えば上記テンパイから「」を切り「」を引き入れて再び「」を打牌すると
「」「」の両面待ちとなり、ここからリーチをかければ、高めで「リーチ・タンヤオ・ピンフ・サンショク」の満貫となります。
手変わりを待って待ちを増やしたり、他の役をつけたりすることで、ダブリルリーチをかけるより、アガリ牌が出やすく高めになることもあるので、しっかり見極めてからリーチをかけるようにしましょう。
まとめ
麻雀はいろいろと考えて手を作って行くのが面白さのひとつですが、配牌時からテンパイしているような偶然があるのも運要素の強い麻雀の面白さのひとつです。
ダブルリーチはめったに出る役ではないですが、待ちの形や、手変わりのチャンスを見極めてダブルリーチをかけるか、手変わりを待つか見極めましょう。
鳴きが入るとダブルリーチの役はつかないので注意してください。