タンヤオは中張牌)のみで手を作る麻雀の最も基本的な役のひとつで、麻雀の基本である、メンタンピンの「タン」に当たる部分の役で、とても重要な役です。
わかりやすい基本的な役ですが、しっかり理解して実践で上手く使えるようになりましょう。
この記事ではタンヤオの基本と、上手く活用する方法を上手く解説していきます。
タンヤオのアガリ形
タンヤオ(断么九) | |
1翻役 | 鳴きOK |
チートイツの形でもタンヤオの役をつけることができます。
タンヤオ(断么九)の基本条件
タンヤオを成立させる条件は手牌すべてを中張牌(チュンチャンパイ=2〜8の数牌)で揃えるだけです。
具体的には萬子(マンズ)の2〜8、筒子(ピンズ)の2〜8、索子(ソーズ)の2〜8の21種類、合計84牌を使用することができ、麻雀に使う牌の6割を占めています。
そのため、タンヤオは成立する可能性が高く、出現確率は20%前後とされています。
タンヤオは漢字で書くと「断么九」とかき、正式には「タンヤオチュー」と読みます。
これを読み解くとタンヤオという役の名前の由来を知ることができます。
「么九(ヤオチュー)」とは麻雀において「一・九・字牌」という意味です。么九牌を「断つ」ということから「断么九」つまり、中張牌のみを使用した役ということになります。
タンヤオでアガるときの注意点
喰いタンありなのか確認する
喰いタンとはタンヤオを副露(フーロ=鳴き)して作ることを言います。副露のことを「喰う」ということもあるので喰いタンと呼ばれるようになりました。
タンヤオは門前のみしかアガれないというルールもあるので、事前にしっかり確認しましょう。
なぜ喰いタンを禁止にするルールがあるのかというと、ただでさえ作りやすい役であるタンヤオを鳴きOKにしてしまうと、簡単に役を作ることができてしまい、競技性が損なわれる可能性があるからです。
一般的には喰いタンはOKですが、トラブルを防ぐためにも確認しておくのが良いでしょう。
么九牌(ヤオチューハイ)の混入に注意
么九牌が1枚でも手牌にあるとタンヤオの役は成立しません。
この場合、一見大丈夫そうに見えますが、雀頭が「」であるため、「」「」ツモ、またはロンをして、タンヤオでアガることはできません。
うっかりミスの場合が多いので、ロンする前にしっかり確認しましょう。
1-4待ちの場合はフリテンに注意
リーチをかけていない状態で以下のテンパイの場合は注意が必要です。
この状態で「」が打牌された場合、タンヤオの役がつかないので当然アガることはできません。リーチをかけている場合は「リーチ」の役がつくのでアガれます。
「」が切られた同順に「」が切られた場合は「同巡内振聴(ドウジュンナイフリテン)」というルールによりアガることができません。
同巡内振聴とは、同巡(自分が打牌してから次のツモをするまで)の間にアガリ牌が2回以上切られたとき、2回目以降のアガリ牌でアガることはできないルールです。
フリテンについては別の記事で詳しく解説します。
喰いタンを狙う場合のポイント
喰いタンは早くアガることができますが、得点は低くなりがちです。
すぐに上がれるからと言って喰いタンばかり狙っていると勝つことはできません。
戦略的に喰いタン狙うべきポイントを解説していきます。
ドラが手牌に複数枚ある時
ドラを複数枚持っている場合、喰いタンと合わせることで手軽に高得点を狙うことができます。
ドラが么九牌(ヤオチューハイ=一・九・字牌)であるときはこの作戦は使えないので注意してください。
親の連チャンを狙う場合
親番のときはこのときと比べて得点が1.5倍となるので、いかに親のときに良い手をアガるかも勝負のポイントとなります。
親はアガることで連チャンできるので、どうしても手が安目に進んでしまう場合は喰いタンで連チャンし、次局にかけるのも作戦のひとつです。
親の連チャンを阻止する
調子の良い他家が親のとき、は喰いタンですぐにアガってしまい親番をすぐに流してしまうのも作戦です。
いろいろな意見はあると思いますが、麻雀には「流れ」が存在するという考えもあります。流れにのっているプレイヤーを安目の喰いタンで流すことで、流れを変えることができるかもしれません。
タンヤオと一緒に狙いたい役
リーチ+タンヤオ+ピンフ
いわゆる「メンタンピン」のことで、最も基本的な役である「リーチ」「ピンフ」とあわせることで高得点を狙えます。
ピンフは待ちが両面なのでアガリやすく、多くの種類の牌を使うので、裏ドラも乗りやすいです。
それぞれは安目の役ですが、合わせることで高得点を目指せるので、基本をしっかり覚えましょう。
まとめ
タンヤオは最も基本的な役なので、手作りの基本としてしっかり覚えましょう。
- タンヤオは中張牌のみを使用する役
- 么九牌の混入に注意
- 同巡内振聴に注意
- 喰いタンを有効的に使うようにする
以上がタンヤオのポイントです。
中張牌のみを使用するというシンプルな役ですが、他の役とも組み合わせやすく、喰いタンで早あがりできるなど、たくさんの可能性を持っています。
まずは上手にタンヤオを覚えて実践で上手く使えるようになりましょう。