ジュンチャン(純全帯幺九)はすべてのメンツと雀頭に一・九牌を絡めることで成立する3翻役です。
漢字で書くと「純全帯幺九」で、正式名称はジュンチャンタイヤオウチュウとなります。略してジュンチャンということですね。
条件が難しい役ですが、喰い下がり2翻の鳴いても成立する役です。
積極的に狙いたい役ではないですが、どうしてもジュンチャンに手が進んでいく場合があるので、しっかり理解して置きましょう。
この記事ではジュンチャン基本や注意点などを詳しく解説していきます。
ジュンチャンのアガリ形
ジュンチャン(純全帯幺九) | |
3翻役 | 喰い下がり |
ジュンチャンの基本条件
ジュンチャンはすべてのメンツと雀頭に一・九牌を絡めると成立する役です。
端の牌を絡めなければならないため、手を伸ばしづらく字牌も使用できないので出現率は低くなっています。
出現率の割に門前で3翻、喰い下がり2翻と、若干割に合わないと感じるでしょう。
似たような役に「チャンタ」がありますが、ジュンチャンとチャンタの違いは「字牌を使っているかどうか」で決まります。
字牌を使って良い分、チャンタのほうが難易度は低く出やすくなっています。
役の複合を狙って高得点を目指すべき
ジュンチャンは難易度の割に得点の低い微妙な役なので、積極的に狙いたい役ではありません。
しかし、配牌や流れによってはジュンチャン手が進んでしまうこともしばしばあります。
そんなときは他の役と複合させることで高得点を狙うことができます。
例えば以下のような「リーチ+ピンフ+ジュンチャン」のような形です。
「」「」の両面待ちで「」だとジュンチャンは付きませんが、5翻確定の裏ドラが乗れば跳満にも届く手となります。
このように他の役との複合させ高得点を目指しましょう。
一緒に狙いたい役はこの記事の最後にまとめて紹介します。
ジュンチャンの欠点
ジュンチャンには以下の欠点があります。
- 相手に悟られやすい
- 中張牌が不要牌のため振り込みやすい
- 赤ドラが活用できない
それぞれを解説します。
他家に悟られやすい
ジュンチャンは使用して良い牌が限られているので、捨て牌や鳴きで他家にジュンチャン気配を悟られやすいです。
麻雀の基本的な役「メンタンピン」を目指して打つと、真ん中の中張牌を必要とし、么九牌は序盤に切られていきます。
しかし、ジュンチャンを目指す場合、真ん中の牌は必要ないためすぐに切る必要があり、ジュンチャンやチャンタであることがバレバレです。
できるだけばれないように打牌していくことで気配を消すことは可能ですが、なかなか難しいことです。
捨て牌だけならまだしも、鳴いてしまったらほとんど他家からのであがりは期待できなくなってしまいます。
中張牌が不要牌のため振り込みやすい
ジュンチャンを目指す上での不要牌は各種類「456」の数牌です。
例えば場が煮詰まってきた終盤に真ん中の数牌をツモってしまったとします。
ツモ
ジュンチャンを目指すならツモってきた「」を切らなければなりません。
もちろん他家の捨て牌などを見て読む必要はありますが、終盤に「」はなかなか切りづらい牌ですよね。
かと言って「」を手牌に取り込んでもほとんど回して打つことはできず、ベタオリしかできなくなります。
赤ドラが活用できない
現代の日本の麻雀は持っているだけで1翻アガる赤ドラが採用されています。
持っているだけで1翻アガる赤ドラの存在は重要ですが、ジュンチャンでは使用することはできません。
赤ドラは簡単に得点を上げることが出来るのでこれが使用できないのは大きな欠点です。
ジュンチャンと一緒に狙いたい役
リーチ+ピンフ+ジュンチャン
先ほども紹介した複合役です。ツモると跳満まで届くきます。
ピンフは両面待ちにしなければならないため、ジュンチャンが確定しているわけではなく、低めが出るとリーチ+ピンフの2翻にしかならないので覚悟しておきましょう。
ジュンチャン+サンショク
どちらも鳴いても成立するので比較的狙いやすいです。喰い下がりがするので合計3翻にしかなりませんが、ドラを絡めたりすることで高得点を目指せます。
ジュンチャン+サンショク+イーペーコー
ダマテンでも跳満の手です。かなり綺麗な形なのでアガれるととても気持ちいいです。
まとめ
ジュンチャンはなかなか割に合わない役です。
ドラが絡んだりして満貫以上になる場合は狙ってみても良いでしょう。
以下のジュンチャンのポイントを覚えてください。
- 役の複合を目指す
- 相手に悟られやすい
- 中張牌が不要牌のため振り込みやすい
- 赤ドラが活用できない
ジュンチャンの出現率は低く狙いづらいですが、麻雀を打っていればいつか狙うタイミングが訪れるのできちんと覚えておきましょう。