ダイスーシー(大四喜)は風牌(東・南・西・北)を全て刻子で揃えると成立する役満です。
雀頭に指定はありません。
鳴いても成立する役ですが、出現率はかなり低くダブル役満とするルールもあります。
ダイスーシーには責任払いのルールもあるのでいざというときのためにしっかり確認しておきましょう。
この記事ではそんなダイスーシーの基本や注意点を詳しく解説していきます。
ダイスーシーのアガリ形
ダイスーシー(大四喜) | |
役満 | 鳴きOK |
ダイスーシーの基本条件
ダイスーシーは風牌(東・南・西・北)を全て刻子で揃えると成立する役満です。
風牌である東・南・西・北各4枚の合計16枚のうち、12枚を揃えなければならないため、かなり難易度が高いです。
スーシーホウ(四喜和)のうちのひとつで、ダイスーシーの他に「ショウスーシー(小四喜)」があります。
大と小の関係から、ダイスーシーはショウスーシーの上位役のように思うかもしれませんがどちらも役満となり、基本的に点数は変わりません。
しかし、ダイスーシーはその難易度から更に出現率は低く、W役満とするルールもあるので確認が必要です。
ダイスーシーを狙うときのポイント
ダイスーシーは運がよくなければ絶対にアガることはできません。
ダイスーシーが狙うときのポイントを解説します。
好配牌でないとダイスーシーは狙えない
ダイスーシーは配牌が良くなければアガることはできません。
ダイスーシーの元になる風牌が配牌時に7〜8枚あれば狙っても良いでしょう。
いずれかの風牌の刻子があればなお良いです。
いきなりダイスーシーを狙うのではなく、ショウスーシーや別の手も身ながら打ちましょう。
鳴きは注意して行う
ダイスーシーは鳴いても成立しますが、特にオタ風を鳴くと他家に警戒されてしまいます。
例えば他家が以下のような状況だったとします。
このような状況だと「」は怖くて切ることができませんよね。ショウスーシーをテンパイしている可能性もあるし、「」を切って鳴かれてしまうと、責任払いのペナルティが課されてしまいます。
責任払いについては後ほど解説します。
このような手牌になってしまうと、他家が風牌を打牌することはほとんど無くなってしまうので、2鳴きを意識するようにしましょう。
2鳴きとは1枚めが打牌されたときにポンするのではなく、2枚目が切られたときにポンするテクニックです。
できるだけ鳴かないことで、他家の警戒度を下げることができるし、暗刻で揃えられる可能性もあります。
ホンイツやホンロウなど他の役への手変わりも考える
配牌でダイスーシーを狙えるチャンスが訪れても、なかなかアガリきることは難しいです。
ダイスーシーを決め打ちしてしまうと、牌が切れてしまったときなどに対応できなくなります。
風牌以外の字牌を残しておけばホンイツも狙いやすいし、チャンタやホンロウも狙いやすいです。
ダイスーシーだけでなく、手配を広く見て判断できるようになると良いでしょう。
ダイスーシーの責任払いについて
麻雀には「責任払い」というルールがあります。責任払いは「包(パオ)」という場合もあります。
ダイスーシーの責任払いとは、風牌を3種類鳴いている状態で、残りの1種類を鳴かせてしまった場合、鳴かせたプレイヤーに責任払いのペナルティーが課せられます。
具体的には以下のような状況です。
「」を刻子にできればダイスーシーテンパイという状況です。
「」「」「」は既に鳴かれているので、他家からすれば「」が危険であることは明白です。
たとえばこの状況で、対面が「」を打牌したとします。
「」をポンすることで「」か「」を切ればダイスーシーテンパイとなります。
ダイスーシーの決め手となった「」を鳴かせた対面のプレイヤーは責任払いのペナルティーが課せられてしまいます。
責任払いのペナルティーはアガリ方によって異なります。
ダブル役満を採用しているのであれば、それぞれ2倍の点数です。
ツモアガリした場合
上記テンパイで「」をツモった場合、「」を鳴かせた対面が全額の支払いとなります。
アガった人が親なら48,000点、子なら32,000点です。
鳴かせた人以外が振り込んだ場合
上記テンパイで、対面でない上家か下家が振り込んだ場合、対面のプレイヤーは振り込んだプレイヤーと折半して支払わなければなりません。
アガった人が親なら24,000点、子なら16000点でを振り込んだプレイヤーと対面がそれぞれ支払います。
鳴かせた人が振り込んだ場合
この場合は通常通り、責任払いは関係なく対面のプレイヤーが全額払いとなります。
アガった人が親なら48,000点、子なら32,000点です。
ダイスーシーは他の役満と複合し得る
役満は役満以外の通常役と複合せず、ドラが乗ることで翻数が上がることもありません。
しかし、役満同士の複合は認められ、ダブル役満、トリプル役満と成ります。
ダイスーシーをダブル役満として、複合することのある役満を紹介します。
ダイスーシー+ツーイーソウ(トリプル役満)
ダオスーシーの4メンツと雀頭を字牌揃えることで、ダイスーシーとツーイーソウ、2つの役満条件を満たし、トリプル役満となります。
ダイスーシー+スーアンコウ(ダブル役満)
ダイスーシーの4メンツとを暗刻で揃えることでダイスーシーとスーアンコウ、2つの役満条件を満たし、トリプル役満となります。
ダイスーシー+ツーイーソウ+スーアンコウ単騎(5倍役満)
ダイスーシー4メンツと雀頭を字牌揃え、さらに全てのメンツを暗刻で揃え単騎で待つことで、ダイスーシーとツーイーソウ、スーアンコウ単騎待ち、となり5倍役満となります。
まとめ
ダイスーシーは出現率が低い役ですが、きちんと覚えておきましょう。
麻雀を続けていれば、いつかは出会う役です。
- 配牌で風牌(東・南・西・北)が7〜8枚あるときに狙う
- 鳴きは2鳴きを意識する
- ホンイツ、チャンタ系などへの手変わりを意識する
上記のポイントをしっかりおさえてダイスーシーのチャンスが来たときに備えましょう。