ダイサンゲン(大三元)は三元牌である「白・發・中」をそれぞれ刻子で揃えることで成立する役満です。
役満の中では出現率が高く、鳴いても成立します。
麻雀を知らない人でも名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか?
ダイサンゲンには「責任払い (パオ)」というルールも存在します。
この記事では大三元の基本やあ注意点、責任払いについても詳しく解説していきます。
ダイサンゲンのアガリの形
ダイサンゲン(大三元) | |
役満 | 鳴きOK |
ダイサンゲンの基本条件
ダイサンゲンは三元牌である「白・發・中」をそれぞれ刻子で揃えることで成立する役です。
三元牌の刻子以外の牌は雀頭と1メンツがあればどんな形でも成立します。
ダイサンゲンは、配牌に核となる三元牌が5枚以上あれば目指しやすいです。
門前でも鳴いても成立する役なので、実際に上がりを目指すときは鳴きのタイミングが重要です。
ダイサンゲンをアガるときのコツ
ダイサンゲンは配牌で三元牌が5枚以上あると狙い目です。
配牌時に三元牌が各1枚ずつあることはおおくあり、なんとなくダイサンゲンが上がれるのではないか?と妄想してしまいますが、各1枚ずつだとダイサンゲンまで手を進めるのはほとんど不可能です。
5枚以上あれば上手く鳴きながらダイサンゲンを目指しましょう。
三元牌は二鳴きでポンする
二鳴きとは対子を持っている状態で、他家がその牌を打牌したとき、1枚目の打牌は見逃し、2枚目が切られたときにポンする打ち方のことです。
二鳴きをすることで、1枚目に切られた牌を鳴かなければ、山に残っている可能性のあるもう1枚の牌を自分でツモることが出来るかもしれません。
ダイサンゲンは鳴いて牌を晒してしまうと他家にすぐバレてしまうので、できるだけ鳴きは少なくする必要があります。
二鳴きを行うことでポンを最小限に抑えることができます。
できればポンは1回までにする
この状態はダイサンゲンの一向聴ですが、「」と「」を鳴いているため、他家が「」を切ることはほとんど期待できません。
ここからダイサンゲンを上がるには残りの「」を2枚自分でツモらなくてはならないので、アガリきれる可能性は低くなっていしまいます。
できればポンするのは1回までに抑えておくべきでしょう。
とはいっても、2枚目が切られた場合は鳴くしかありません。その場合はダイサンゲンにこだわらず、手替わりを目指すのも作戦です。
2回目の鳴きを行う場合は、せめてその鳴きで以下のようなテンパイになる状況がようでしょう。
この場合「」か「」かを鳴くことができ、「」を打牌すればダイサンゲンのシャボ待ちテンパイです。
2回鳴くことになるので、出あがりは期待できませんが、ツモった場合はダイサンゲンだし、「」は他家が打牌することはありえます。役はショウサンゲンとなってしまいますが、アガれないよりは遥かにマシと言えます。
ダイサンゲンにこだわらず広く見ることが重要です。
ダイサンゲンはカンがあっても成立する
ダイサンゲンは三元牌の刻子をそれぞれっつくることで成立する役ですが、刻子でなく、カンがあっても成立します。
カンは暗槓であっても、明槓であっても大丈夫です。
ダイサンゲンを狙う上で、手牌を晒すカンをすることはあまりおすすめできませんが、ルール上は問題ありません。
役の条件に刻子があるものは基本的に暗槓でも明槓でも成立するので覚えておきましょう。
ダイサンゲンの責任払い(パオ)について
麻雀には「責任払い」というルールがあります。責任払いは「包(パオ)」という場合もあります。
ダイサンゲンの責任払いとは、三元牌を2種類鳴いている状態で、残りの1種類を鳴かせてしまった場合、鳴かせたプレイヤーに責任払いのペナルティーが課せられます。
具体的には以下のような状況です。
ショウサンゲンテンパイですが、ダイサンゲン一向聴とも言える手牌です。
このとき、対面のプレイヤーが「」を打牌したとします。
「」をポンすることで「」か「」を切ればダイサンゲン聴牌となります。
ダイサンゲンの決め手となった「」を鳴かせた対面のプレイヤーは責任払いのペナルティが課せられてしまいます。
責任払いのペナルティはあがり方によって異なります。
ツモアガリした場合
上記テンパイで「」をツモった場合、「」を鳴かせた対面が全額の支払いとなります。
アガった人が親なら48,000点、子なら32,000点です。
鳴かせた人以外が振り込んだ場合
上記テンパイで、対面でない上家か下家が振り込んだ場合、対面のプレイヤーは振り込んだプレイヤーと折半して支払わなければなりません。
アガった人が親なら24,000点、子なら16000点でを振り込んだプレイヤーと対面がそれぞれ支払います。
鳴かせた人が振り込んだ場合
この場合は通常通り、責任払いは関係なく対面のプレイヤーが全額払いとなります。
アガった人が親なら48,000点、子なら32,000点です。
ダイサンゲンは他の役満と複合し得る
役満は役満以外の通常役と複合せず、ドラが乗ることで翻数が上がることもありません。
しかし、役満同士の複合は認められ、ダブル役満、トリプル役満と成ります。
ダイサンゲンと複合することのある役満を紹介します。
スーアンコウ+ダイサンゲン(ダブル役満)
ダイサンゲンに必要な三元牌(白・發・中)を含めた暗刻を4つ揃えることでスーアンコウとダイサンゲン、2つの役満条件を満たし、ダブル役満となります。
ダイサンゲン+ツーイーソウ
ダイサンゲンに必要な三元牌(白・發・中)を含む4メンツを暗刻にし、雀頭も字牌で作ればダイサンゲンとツーイーソウ、2つの役満条件を満たし、ダブル役満となります。
まとめ
ダイサンゲンは、スーアンコウ、コクシムソウと合わせて出現しやすい役満です。
ダイサンゲンをアガるためには以下の点を注意してください。
- 配牌で三元牌が5枚以上あるときが狙い目
- 三元牌は二鳴きでポンする
- できればポンは1回までにする
比較的出やすい役満なので、しっかり覚えてチャンスに備えましょう。