ショウスーシー(小四喜)は風牌(東・南・西・北)のうち3つを刻子、ひとつを雀頭にすると成立する役満です。
残りの1メンツに指定はありません。
鳴いても成立する役なので、アガリの形はすぐに理解できると思いますが、出現率は約0.011%とかなり低いです。
この記事ではそんなショウスーシーの基本や注意点を詳しく解説していきます。
ショウスーシーのアガリ形
ショウスーシー(小四喜) | |
役満 | 鳴きOK |
ショースーシーの基本条件
ショウスーシーは風牌(東・南・西・北)のうち3つを刻子、ひとつを雀頭にすると成立する役満です。
風牌である東・南・西・北各4枚の合計16枚のうち、11枚を揃えなければならないため、難易度の高さがうかがえます。
スーシーホウ(四喜和)のうちのひとつで、ショウスーシーの他に「ダイスーシー(大四喜)」があります。
大と小の関係から、ダイスーシーはショウスーシーの上位役のように思うかもしれませんがどちらも役満となり、点数は変わりません。
しかし、ダイスーシーは風牌を全て刻子で揃えなければならないので、更に出現率は下がり、W役満とするルールもあるので確認が必要です。
ショウスーシーを狙うときのポイント
ショウスーシーは運がよくなければ絶対にアガることはできません。
ショウスーシーが狙うときのポイントを解説します。
配牌で狙えるか見極める
まずは配牌が良くなければアガるのは不可能でしょう。
できれば7〜8枚は配牌時にショウスーシーのもととなる風牌があれば、意識して狙っても良いでしょう。
刻子があればなおさら良いです。
上記配牌の場合「」や「」を序盤で対子にすることができればかなりチャンスが広がります。
注意しながら鳴いて手牌を揃える
ショウスーシーは鳴いても成立する役ですが、鳴きすぎると他家に警戒されあがりづらくなってしまいます。
例えば他家が以下のような状況だったとします。
このような状況だと「」は怖くて切ることができませんよね。
こうなってしまうと「」はツモるしかなくなってしまうので一気にチャンスは狭まってしまいます。
こうならないために鳴き方には注意して2鳴きを意識するようにしましょう。
2鳴きとは1枚めが打牌されたときにポンするのではなく、2枚目が切られたときにポンするテクニックです。
できるだけ鳴かないことで、他家の警戒度を下げることができます。
ホンイツへの手変わりを考えながら打つ
ショウスーシーを狙う場面ではホンイツへの手変わりも意識しておくと良いです。
配牌がショウスーシーを狙える手だとしても、確実に上がれるわけではありません。
ショウスーシーを決め打ちしてしまうと、牌が切れてしまったときに対応できなくなってしまいます。
風牌以外の字牌を残しておいたり、ホンイツとなるようにどれか1種類の牌を残したりして、ホンイツの目も残しておきましょう。
ホンイツでなくても、ホンロウやチャンタも一緒に狙いやすいので手配を広く見て判断できるようになると良いです。
ショウスーシーに責任払いはないが注意が必要
麻雀には「責任払い」というルールがあります。責任払いは「包(パオ)」という場合もあります。
例えばダイサンゲンの場合は、三元牌を2種類鳴いている状態で、残りの1種類を鳴かせてしまった場合、鳴かせたプレイヤーに責任払いのペナルティーが課せられます。
例えば上記のような手牌で他家が「」を打牌してポンできたとします。
この場合、ショウスーシーが確定してテンパイですが、責任払いはありません。
「」を鳴かせたとしても、ショウスーシーの役が確定したわけではないからです。
しかし、以下の場合は注意が必要です。
この場合「」ペンチャン待ちのショウスーシーテンパイですが、ここで他家が「」を打牌してポンしたとすると、ダイスーシーのテンパイに変わります。
この場合ポンさせたプレイヤーに責任払いのペナルティが課せられてしまうので注意してください。
ショウスーシーは他の役満と複合し得る
役満は役満以外の通常役と複合せず、ドラが乗ることで翻数が上がることもありません。
しかし、役満同士の複合は認められ、ダブル役満、トリプル役満と成ります。
ショウスーシーと複合することのある役満を紹介します。
ショウスーシー+ツーイーソウ(ダブル役満)
ショウスーシーを構成する牌以外のメンツも字牌揃えることで、ショウスーシーとツーイーソウ、2つの役満条件を満たし、ダブル役満となります。
ショースーシー+スーアンコウ(ダブル役満)
ショウスーシーを構成する牌を含めた全てのメンツを暗刻で揃えることでショウスーシーとスーアンコウ、2つの役満条件を満たし、ダブル役満となります。
ショースーシー+ツーイーソウ+スーアンコウ単騎(4倍役満)
ショウスーシーを構成する牌以外のメンツも字牌揃え、さらに全てのメンツを暗刻で揃え単騎で待つことで、ショウスーシーとツーイーソウ、スーアンコウ単騎待ち、となり4倍役満となります。
まとめ
ショウスーシーは出現率の低い役満でかなり運の要素が強いです。
しかし、麻雀を続けていればいつかは出会う可能性はあるので、しっかり覚えておきましょう。
- 配牌で風牌(東・南・西・北)が7〜8枚あるときに狙う
- なるべく鳴きは控える
- ホンイツなどへの手変わりを意識しながら打つ
上記のポイントをしっかりおさえてショウスーシーのチャンスを逃さないようにしましょう。