ホンロウトウ(混老頭)は么九牌のみで手牌を揃えると成立する4翻役です。
厳密には2翻の役ですが、么九牌のみで手牌を構成するにはトイトイ(対々和)かチートイツ(七対子)とかならず複合するため、実質4翻となります。
それぞれ「ホンロウトイトイ」や「ホンロウチートイ」といます。
鳴いても喰い下がりはなく、チートイの形より、トイトイの形のほうが出やすくなっています。
正式名称はホンロウトウですが、「ホンロウ」と略されることが多いです。
この記事では、そんなホンロウの基本や注意点などを詳しく解説していきます。
ホンロウトウのアガリの形
ホンロウトウ(混老頭) | |
4翻役 | 鳴きOK |
ホントウトウの基本条件
ホンロウは么九牌のみで手牌を揃えると成立する役です。
一・九・字牌のみで構成するということは必然的に順子を作ることができず、それだけ役を作る難易度が高いと言えます。
いわゆるチャンタ系の役で、チャンタの上位役です。そのため、ホンロウとチャンタは複合しないので覚えておきましょう。
ホンロウの出現率は6翻役のチンイツとほぼ同じくらいで、得点を考えると若干割に合わない気がしますが、ホンロウが見えてくる場面もあるのでしっかり覚えましょう。
国士無双狙いから発展しやすい
ホンロウは国士無双を狙って手を進めていくときに変化しやすいです。
例えば、
このような配牌だと、九種九牌で流しても良いですが、国士無双も狙えそうです。
しかし、そううまく行くものでもなく、
このような状況になったとすると、国士無双より、混老頭を狙ったほうが良さそうですね。
逆に言うと、国士無双を狙うときは、混老頭への手変わりも意識しながら手を進めることも重要です。
ホンロウトウの欠点
ホンロウは使用できる牌の少なさから、欠点もあります。
- 鳴きや捨て牌から相手に悟られやすい
- 中張牌が不要牌のため振り込みやすい
それぞれを解説します。
鳴きや捨て牌から相手に悟られやすい
么九牌しか使用しないため。捨て牌で狙いがバレてしまいます。
特に鳴いて牌を晒している状況だと、他家が么九牌を切ってくれることはほとんど無くなってしまいます。
なるべく他家にさとられないように、鳴きのタイミングに気をつけると良いでしょう。
例えば、1鳴き目に1か9を鳴くと、他家から見ると狙っている役は絞られます。2鳴き目も同じく1か9であれば、かなり警戒されてしまいます。
それに加え3鳴きまでしたらほとんど出アガリの可能性は消えてしまうと言えます。
そうならないように、鳴くときは役牌から鳴くことを意識しましょう。
役牌であればあらゆる役の可能性があるので、ホンロウとピンポイントで悟られることは無いでしょう。
また、対子で持っている牌が打牌されたとき、焦ってすぐに鳴くのではなく、2枚目が切られたときに鳴くのも有効です。
特に字牌に言えることですが、自分が2枚持っている状況で1枚が打牌されたということは、もう一枚どこかに残っている1枚はほとんどの場合不要牌として打牌されます。
山に残っている場合は、自分でツモれる可能性もあるので、1枚目を鳴くのではなく、2枚目まで待ってみるのも作戦です。
中張牌が不要牌のため振り込みやすい
么九牌以外が必要ないということは、2〜8の中張牌が不要牌であるということです。
場が煮詰まってきた終盤に真中付近の超危険牌をツモってしまっても回して打つことはほとんどできず、降りるしかなくなります。
ベタオリと決めたら么九牌が多いので守備力は高いです。ベタオリも立派な作戦なので、引くときは引いて、メリハリのある麻雀をしましょう。
ホンロウのみを狙って手作りするのではなく、チャンタやホンイツに切り替えられるように考えながら手牌を残し、打牌していくといざというときに手変わりできるので意識しすると良いです。
ホンロウと一緒に狙いたい役
ホンロウ+ホンイツ
字牌が多い場合はホンイツとの複合を目指せます。
ホンロウ+サンアンコウ
サンアンコウと複合させるには最低でも1鳴きで済まさなければなりません。鳴きが少なく他家にバレにくい特徴もあります。
まとめ
ホンロウは難しい割に得点は低い残念な役です。チートイ系のホンロウは難しさから5翻とするローカルルールもあります。
実際は国士無双を目指していて途中で手変わりしていくパターンが多いので覚えておきましょう。
ホンロウの欠点である
- 鳴きや捨て牌から相手に悟られやすい
- 中張牌が不要牌のため振り込みやすい
ということをきちんと理解してホンロウを使いこなしてください。