チャンカン(槍槓)は他家が加槓を行ったときに、その牌をロンすると成立する特殊な役です。
出現率はかなり低いので、詳しく知らない初心者の人は多いと思います。
きちんと理解していないと、上がれなくなってしまう重要なルールもあるので、これを機にしっかりと覚えてしまいましょう。
この記事ではチャンカン(槍槓)の基本、注意点など詳しく解説していきます。
チャンカンのアガリ形
チャンカン(槍槓) | |
1翻役 | 鳴きOK |
チャンカンの基本条件
チャンカンは他家が加槓した牌が自分のアガリ牌だった場合、その牌対してロンを宣言することで成立します。
具体的には以下のような状況です。
「」「」「」待ちのテンパイで、対面(自分の正面のプレイヤー)が「」をツモったため、加槓をするために「カン」を宣言したとします。
カンの宣言を確認し、牌が晒されたら、「ロン」を宣言すると、チャンカンが成立します。
上記画像の場合は、リーチをかけているため、「リーチ、チャンカン」のアガリとなります。
ロンアガリなので点数は加槓をしようとした人ひとりの総払いです。
見逃すとフリテンとなるので注意
チャンカンで一番気をつけなければなら無いのがフリテンです。
通常フリテンは、
- アガリ牌を自分で捨てている場合
- リーチ後にアガリ牌を見逃した場合
- 同順内にアガリ牌が捨てられた場合
に起こってしまいます。
加槓された牌も「アガリ牌」であるとみなすので、同じようにフリテンが適用されます。
この場合、万が一「」の加槓を見逃してしまった場合は、「リーチ後にアガリ牌を見逃した場合」に該当し、フリテン状態となってしまいます。
「」「」「」待ちのテンパイなので、これ以降「」「」が打牌されてもロンアガリすることはできず、ツモアガリを目指すしかありません。
チャンカンのルールを知らないと、知らぬ間にフリテンとなっている可能性があるので、注意してください。
チャンカンはイッパツの役と複合する
チャンカンはイッパツと複合します。
イッパツは自分がリーチをかけた1巡以内にアガるとつく役です。1巡以内に他家が加槓を行った場合は、リーチ、イッパツ、チャンカンでロン上がりすることができます。
よっぽどのことがない限り、リーチ後に加槓をしてくるひとはいないと思いますが、自分のアガリ牌がポンされている状況であれば気にしておきましょう。
チャンカンでアガっても新ドラは追加されない
チャンカンでアガった場合は新ドラは増えません。
新ドラはあくまでも「カンが成立」したら開かれます。
チャンカンの成立には以下の4ステップがあります。
- カンを宣言
- 牌を晒す
- 嶺上牌をツモる
- 打牌する
チャンカンの場合は「ステップ2」でロンが成立するのでカンは成立せず、新ドラは追加されません。
国士無双のテンパイは暗槓でもチャンカンできる
通常加槓でしかチャンカンでアガることはできませんが、国士無双の場合、暗槓でもチャンカンの役が成立するというルールもあります。
例えば、
このような国士無双「」待ちのテンパイ時、他家が「」を暗槓した場合、ロンを宣言することで、国士無双をアガることができます。
この場合、国士無双は役満のため、チャンカンの1翻は得点には計上されず、あくまでもアガるための方法としてのチャンカンです。
なお、国士無双13面待ちの場合、すべての牌を1枚ずつ自分が持っていることになるので、他家の暗槓や加槓はありえません。
国士無双1面待ちでのテンパイ時、暗槓でのチャンカンを認めないルールもあるので、あまり起こりえない事例ではありますが、事前の確認が必要です。
まとめ
チャンカンはリンシャンカイホウよりも出現率の低い役ですが、見逃すとフリテンになってしまうので、重要な役でもあります。
チャンカンのポイントである、
- 見逃しによるフリテンに注意
- イッパツと複合する
- 新ドラは追加されない
- 国士無双の場合、暗槓でもチャンカンできる
以上の4つをきちんと覚えておき、実戦のときにもきちんとは理解できるようにしておきましょう。