イッキツウカン(一気通貫)は同じ種類で1〜9のすべての数牌を揃えると成立する役です。
役の構造はわかりやすいですが、待ちが多面張になったり、フリテンになったり、初心者が実戦で使いこなすには少し難しい約でもあります。
一般的には「イッツー」と略して呼ばれることが多いです。
この記事ではそんなイッキツウカンの基本や注意点を詳しく解説して行きます。
イッキツウカンのアガリ形
イッキツウカン(イッキツウカン) | |
2翻役 | 喰い下がり |
イッキツウカンの基本条件
イッキツウカンは同じ種類(萬子・筒子・索子)のいずれかで1〜9の数牌をすべて揃えると成立する役です。
上記のように、違う種類の牌を混ぜて1〜9を揃えてもイッキツウカンにはなりません。
また、喰い下がりはありますが、鳴いても成立する役なので、比較的作りやすい役です。
上記の場合、イッキツウカンに関わらない部分で鳴きが入っていますが、この場合も喰い下がり1翻となります。
鳴いても成立するけど闇雲に鳴くのはNG
例えば
こんな状況で、下家(シモシャ=自分の左側のプレイヤー)が「」を打牌した場合、チーすればイッキツウカンをテンパイすることができます。
しかし、「」の4連形があり、受けが広く、門前でテンパイできる可能性が高く、リーチをかけることもできます。
イッキツウカンは鳴くと喰い下がり1翻役になってしまうので、イッキツウカンに固執ぜず、広く見ることも重要です。
すべての数牌があってもイッキツウカンが成立しない場合
この場合、萬子の1〜9すべての数牌が使用されていますが、イッキツウカンの役は付きません。
1〜9すべての数牌を使うのがイッキツウカンですが、「123」「456」「789」という順子を作らなければ成立しない役です。
上記手牌を分解してみると、「」「」「」というメンツに分けられ、「」が雀頭となっています。
この場合、1〜9すべての数牌が使われていてもイッキツウカンにはならないので注意しましょう。
多面張の待ちとフリテンに注意
イッキツウカンは役の性質上、同じ種類の牌を多く使います。そうなると必然的に待ちが多くなることが多いです。
この状態は「」「」両面待ちで、「」が来ればイッキツウカンが成立します。
しかし、並び替えてみると、
「」「」両面待ちも見えてきます。この手は「」「」「」待ちの三面張となります。
イッキツウカンばかりに気を取られ、他のアガリ牌を見逃してしまうと、フリテンになってしまうこともあるのでので注意しましょう。
麻雀ゲームではアガリ牌をツモったときや、打牌されたときは自動でアガるか選択できますが、リアルな麻雀の場合そういうわけにはいきません。
イッキツウカンに限ったことではなく、多面張の待ちは初心者の人には少し難しいです。麻雀ゲームをプレイするときも、自動で表示されるものに頼るのではなく、自分で考え慣れていくようにしましょう。
イッキツウカンと一緒に狙いたい役
イッキツウカン+ピンフ
3つの順子が核となるイッキツウカンはピンフと相性が良いです。リーチをかけることができれば裏ドラも乗りやすいので同時に狙うとよ更に良いでしょう。
イッキツウカン+ホンイツ
イッキツウカンは9枚の牌を同じ種類で作るので、字牌を上手く使えばホンイツも同時に狙いやすいです。
まとめ
イッキツウカンは1〜9までのすべての牌が揃い、完成するととても気持ちのいい役です。
初心者の人はすぐに鳴いて手を作ろうとしたり、多面張に惑わされがちなので、その点はしっかり注意しましょう。
他の役と複合できれば高得点も狙える役なので、チャンスを活かせるよにしっかり頭に入れておきましょう。
- 鳴いても喰い下がりで成立するが、なるべく門前で狙う
- 多面張の場合が多いのでフリテンに注意
- 他の役との複合を目指して高得点を狙う
以上を注意してイッキツウカンを使いこなしてください。