「勝負の世界でしか生きられない人々がいる。人は彼らをギャンブラーと呼ぶ……。」
これは有名なキャッチフレーズです。
この言葉から連想される人物は、麻雀の世界で雀聖と呼ばれる阿佐田哲也です。
希代の玄人として知られ、戦後復興期の日本において、単なるギャンブルでしかなかった麻雀を頭を使うテーブルゲームへと浸透させた功労者となります。
この記事では、麻雀界の伝説として実在した阿佐田哲也の麻雀人生を描いたマンガ「哲也-雀聖と呼ばれた男-」のあらすじや感想などを紹介します。
無料で試し読み出来るアプリも紹介するので、麻雀好きな人も、最近麻雀を始めたばかりの人も一度読んでみてください。
原作・原案など |
さいふうめい(原案)
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作画 |
星野泰視(漫画)
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出版社 | 講談社 |
掲載誌 |
週刊少年マガジン
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レーベル |
単行本: 講談社コミックス
文庫版: 講談社文庫 |
発表号 |
1997年33号 - 2005年2・3合併号[1]
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発表期間 |
1997年7月30日 - 2005年1月7・12日[1]
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巻数 | 単行本: 全41巻 文庫版: 全22巻 |
話数 | 全339話 |
哲也-雀聖と呼ばれた男-のあらすじ
時代は日本が第二次世界大戦中であった昭和19年、阿佐田哲也が15歳のときに遡ります。
当時の若者は軍需工場の勤務を命じられており、阿佐田哲也もその一人でした。そんな時代での若者の楽しみは麻雀で、今後自分の武器となる麻雀をここで覚えるのです。
また戦争中だったこともあり、運が悪い奴が死ぬということも覚えた阿佐田哲也は。博打を打つことを決ます。
持ち前の天運に助けられながら少しずつ雀聖としての資質を開花させていくのです。
「運」ではなく「力」こそが全て
阿佐田哲也は、「運」だけに固執せず「力」を使うことを覚えます。
その「力」とはイカサマと呼ばれる技術で、手積みで行う当時の麻雀は、積み込みはもちろん、拾いや握り込みなど数々のイカサマが簡単にできました。
その時代で連戦連勝した阿佐田哲也は、京都市において「阿佐田哲也大神」として祀られるほどその道では有名人として語り継がれています。
当時の阿佐田哲也は、持ち前の「天運」で高い勝率を誇っていましたが、イカサマを駆使して戦う本物の玄人相手では歯が立ちません。
房州との戦いでは、成す術もなく圧倒的な力で負けましまいます。
阿佐田哲也は恥も外聞も捨て、房州に麻雀の教えを乞うのです。
すると無一文で賭場に行けと言われます。もちろん負けても払うお金はないのでボコボコにされてしまいますが、それを繰り返すのです。それを見た房州は「お前頭が固えよ」と阿佐田哲也を叱咤します。
房州が、無一文で賭場に行かせていたのは、嫌がらせではなく、柔軟な発想を持てと弟子である阿佐田哲也に教えたかったのです。
この出来事で二人は本物の師弟となり、阿佐田哲也は「運」も「力」も備えたバクチ打ちとしての才能を開花させました。
新宿の「坊や哲」誕生
全盛期を過ぎたことを悟った房州は自ら阿佐田哲也の元から姿を消し、阿佐田哲也は新宿で「坊や哲」と呼ばれ闇麻雀の世界で頭角を表します。
強いバクチ打ちの相方になれば、富と名声を稼げるため、たくさんの「オヒキ候補」が表れます。
オヒキとはコンビ打ちにおけるアシスト役のことです。
しかし、阿佐田哲也はオヒキを取りません。オヒキは姿を消した房州、ただ一人しか考えられないからです。
それでもしつこくオヒキとして立候補してくる男がいました。
リーゼントの「ダンチ」という男にで、さすがの阿佐田哲也も信念を折られ、ダンチとコンビを組みます。阿佐田哲也とダンチは全盛期を名コンビとして名を馳せ、昭和の麻雀界において伝説となるのです。
阿佐田哲也の由来は「朝だ、徹夜だ」
阿佐田哲也という人物は実在しますが、名前は本名ではありません。
阿佐田哲也の本名は「色川武大」といいます。麻雀で徹夜を繰り返し、「朝だ!徹夜だ!」→「阿佐田哲也」となったのが由来とされています。
ギャンブラーであると同時に作家としても有名で、主に阿佐田哲也という名前は「麻雀放浪記」を始めとする麻雀文学におけるペンネームとして使用されていました。
他にも「井上志摩夫」「雀風子」と名乗って多くの作品を発表しています。
阿佐田哲也は、往年を作家としての活動に留まらず「麻雀新撰組」を結成し、テレビ番組出演するなどして、積極的なメディア展開を図ります。
そのせいもあり「第二次麻雀ブーム」の火付け役にもなり、麻雀界の発展に大きく貢献していくのです。
この漫画はそんな阿佐田哲也が没後に連載された漫画となります。
2000年度(平成12年)第24回講談社漫画賞少年部門受賞するなど、当時の中高年に絶大な人気を誇った人気漫画として、週刊少年マガジンで連載されていました。
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まとめ
「哲也-雀聖と呼ばれた男-」は、麻雀好きなら知っている人も多いであろう阿佐田哲也の一生を一読できる漫画です。
同じく知名度の高い雀鬼こと桜井章一さんにも引けを取らない人気があります。
もし阿佐田哲也という人物を知らないのであれば是非一度読んでみてください。
イカサマを主としているものの、ヒラ(イカサマなし)の描写も多く、作中の戦術などは現代の麻雀においても参考になることでしょう。
眠り病と呼ばれるナルコレプシーという病にかかり、麻雀から身を引くまでの生涯を綴ったこの漫画は何回でも読み返してしまうこと間違いなしです。
作中数々の個性的な玄人たちとの熱い対局や、お金だけではなく、命やプライドを賭ける、そんな熱い男の麻雀が見られるのもポイントです。
どうしたらそんなに勝ちに拘れるのか、負けても這い上がる強いメンタルはどこから来るのか、阿佐田哲也という男を語るにはまだまだ言葉が足りません。
麻雀をこれから始める人もそうでない人にもおすすめできるマンガです。